今回は、住宅火災の原因だったり僕が実際に現場で体験したことなども含めてお話しさせてもらえればと思います!
タイトルにもある通り、これからお話しする事を知っておくだけで火災を防げるかもしれませんし万が一火災が起きてしまったとしても被害を最小限に抑えられるかもしれません。
■住宅における火災の原因
まず住宅における火災ってどんなものがある?っていうお話からさせてください。
僕の経験として、大体主な火災原因は3つかなーと思います!
1つずつ説明していきますね!
調理中の油火災
まずは、調理中に火災に発展してしまうパターンですね。
これは住宅だけに限らず飲食店などでもほんとに結構あります。
やっぱり一番多いのは、火を付けっぱなしでその場から離れてしまう事が原因です。
火を消そうと思って水だけは絶対ダメですからね!!
水をかけるとどうなるのか、、、こちらの動画をご覧ください!
めちゃくちゃ危険ですので水はやめましょう!!
タバコによる火災
これもかなり多い火災の原因ですね。
寝タバコなど、そのまま寝てしまって気づかないうちに火災に発展しているパターンです。
この場合、布団など燃えやすいものに着火することになるので被害はかなり大きくなる可能性が高いです!
炎が出てからの燃焼スピードはほんとに早いです!!
だから消防士さんたちもあんなに急いで着替えて消防車に乗り込むわけです。時間との戦い!
電気火災
これも実はすごく多いんです。
電気火災って言ってもピンと来ないかもしれないんですが、例えばコンセントからの出火ですね。
それから電子レンジでの火災などですね。
まあほぼコンセントからの火災ですかね。
これには大きく二つ原因があります。
過電流による火災
これは単純な話で、タコ足プラグなどを繋ぎ合わせて使用したりすることによって負荷がかかりショートしてしまうパターンです。タコ足プラグに限らず、許容量の電気が流れると火災の危険があります。
トラッキング現象
これはあまり聞き慣れない言葉かも知れないんですが、「トラッキング現象」といってホコリが原因で起こる火災の事です。
コンセントの接続部分に隙間があったりしてそこにホコリが溜まりますよね。そのホコリが湿気を帯びることによって電流が流れて火災の原因となります。
■これらの火災を防ぐもしくは被害を最小限にする方法
火災はほんとに危険です!起きないに越したことはありません。
なので防げる火災はしっかり防ぎましょう!でも起きてしまったらもう仕方がありません。
慌てる気持ちも分かりますが、冷静に対処していきましょう!
命の危険を感じたり、これはヤバイ!と思ったら迷わず119番通報して下さいね。
調理中の油火災
まずは、油火災ですがまず絶対にその場を離れないことですよね!
これしかありません。でもそうやって気をつけていても火災は起きてしまうかもしれません。
その時はほんとに慌てるかもしれません!でも早い内なら対処できるんです!!
①蓋や水に濡らしたタオルなどをしっかり絞ってフライパンや鍋に覆わせる。
火が燃え続ける要因として酸素があります。なので酸素が入らないように蓋をするという事です。
これを窒息消火と言います。
(※水では窒息しません。)
②消火器を使う
これが一番安全で確実かもしれません。台所に一つ置いておけば、何かあったらそれを使えばいいだけですからね。
知ってる方も多いとは思いますが、軽量化された住宅用の消火器ってちゃんとあるんです。
防災訓練とかで使う消火器って重いじゃないですか?
そして少し種類があるので紹介しますね!
粉末消火器
こちらは粉末の消火器になります。
しかし粉末の消火器だと冷却作用がないんです。。
先ほど窒息消火の話をしましたが、もう一つ冷却作用による消火も重要なんです。要するに熱を冷やして火を抑えると言う事です!
なので、粉末消火器で消火する際は再燃しないようにタオルや蓋で空気を遮断し続けて下さい!
強化液消火器
次に強化液消火器というものです。
こちらは粉末ではなく液体のものになります。
強化液消火器には冷却作用もあるので天ぷらなどの油火災の消火に向いています!
しかも粉末じゃないので後掃除も楽です。
インテリア的に消火器を家に置きたくない方もいると思いますが、最近はデザイン性のある消火器も増えているので家庭にも馴染みやすいと思います。
こちらなんかは、ほんとに可愛いデザインで子供さんがいる家庭とかにはオススメですね!
エアゾール式簡易消火器
最後にエアゾール式の簡易消火器です。
スプレーなので使い方はとっても簡単。軽量でほんとに使いやすいと思います。
値段も安いのでオススメです!
タバコによる火災
次にタバコ火災。
これはもう必ず火を消す事!
消したつもりではなく確実に消す事です。
ほんと一瞬のそうした行動で自分だけでなく家族の命も簡単に奪われてしまうかもしれないんです!
そしてタバコ火災についても再燃の恐れがあるのでやっぱり冷却が必要です。
油ではないですので水を使って構いません!とにかく窒息と冷却です。
先ほどの消火器を使用するのももちろんですし、水をかけたりするなど熱を冷ませて下さい。
電気火災
過電流による火災を防ぐ為には、電気の許容量を守る事です!
許容量を超えると必ず火災が発生するというわけではありませんが、危険性が高まりますので。
タコ足配線の繋げすぎにも注意しましょう!
トラッキング現象に関しては、定期的にコンセントを抜くなどして掃除することです。ホコリを溜めないようにして下さい!!
ここまで色々と言ってきましたが、命を守る事がもちろん最優先です!危険を感じた時点で避難することは絶対ですよ。
■全てに共通して言えること
いくつかの火災の原因などについて触れてきましたが、全てに共通して言える事があります。
それは、被害が大きくなっている原因は発見が遅い!からです。
油火災にしても寝タバコにしても、気づいた時にはもう火が出てるんです。
まずは未然に防ぐ
もちろん一番は起きないように心がけて行動する事です!
今の時代、コンロにしてもライターにしても簡単に火が使えますよね。
だからこそ危険なんです。。
お子さんがいる家庭であれば子供の手の届くところに置かないとか、ガスの元栓を閉めるとか。
とにかく、ちょっとしたことで人の命が簡単に奪われるということをぜひ忘れないでいて欲しいと思います!!
起きてしまった時の為に!
でもどれだけ注意してても起きてしまうことはあると思うんです。。
そんな時の為に知っておいて欲しいのが火災警報器です。
これがほんとに馬鹿に出来ないんです!!
なぜなら、自分が気づかない内に火災が起きていたり、周りにも火災が起きてることに気づいてもらえないからです。
でもよく警報器鳴ったりしてるし、どうせまた誤作動でしょ?
確かに、僕が消防士をやっていた時警報器の誤作動でよく出動していました。
雨の後の湿気とか、それこそタバコの煙で警報器が鳴るので!
でも実際に警報器が鳴っている現場で本当に火災だったことも何度もあります。
熱感知器
警報器には大きく2種類あって、台所何かは大体この熱感知器がついています。
もちろん基準などによって煙感知器の場合もあるんですが。
例えばですけど、天ぷらを調理中に煙や熱くなりすぎた熱気に対して感知器が作動すれば火が出る前に異常に気付けるかもしれませんよね。
煙感知器
居室なんかにはこの煙感知器なんですが、その名の通り煙に対して反応します。これもやっぱり寝タバコの時には火が出る前に感知器が作動します。それから外出中であっても感知器が鳴れば火が出る前に周りの人が気づくかもしれないですよね!
だからほんとに馬鹿に出来ないんです!
自分で点検をしよう
これ意外と知られてないかもしれないんですが、住宅用の火災警報器は自分で簡単に点検できます。
いざという時に鳴らなければ意味がありませんよね。
こちらのサイトに詳しいことは書いてあります。【能美防災株式会社さん】
ボタン式の感知器の場合は、ボタンを押すことによって点検できます。
紐が付いている場合は紐を引っ張ると点検できます。
簡単ですよね!
簡単に購入できる
もし点検をして異常があったり、もしくは住宅用火災警報器の寿命が大体10年と言われているので、それを超えているようであれば購入をオススメします!
こちらが熱感知器です。
そしてこっちが煙感知器。
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